「事業見直しで財源確保を」と玄素議員

 県議会は8日、一般質問が行われ、日高郡選出の玄素彰人議員(自民党県議団)が学校給食費の無償化を強く求めた。

 玄素議員は、岸本周平知事が学校給食費の無償化を公約に掲げていることを取り上げ、「知事は県の財源が厳しい中で国の政策として実施するようお願いしているということだが、公約にしているのだから、市町村と折半してでも、あるいは県単費でも実現すべき」と指摘。大阪が高校授業料の無償化を進める中、和歌山県は給食費の無償化で差別化を図る必要があることや、県事業の総見直しで財源確保に努めるべきだとし、実施時期の見通しについても答弁を求めた。

 岸本知事は子育て支援施策として給食費の無償化が大変重要であるとの認識を示し、「全国知事会などを通じて国に無償化のための恒久的な財源措置を求めており、国が全国的な調査をスタートさせた。県としては国の調査結果などを見ながら引き続き国に働きかけるとともに、今後、市町村の負担の在り方も研究したい」と述べるにとどまった。