瓦施工 御坊市の中西さん
菓子製造 みなべ町の桂さん

 県内の優秀な技能者をたたえる県の2023年度技能賞受賞者が決まり、県内で6人、日高地方から御坊市湯川町小松原の株式会社中西瓦施工店代表取締役中西哲也さん(51)と、みなべ町北道の和洋菓子店かつら堂代表桂卓哉さん(64)が受賞。25日、和歌山市で開かれた県技能者のつどいで表彰された。

 中西さんは1993年に中西瓦施工店で働き始め、「信頼される店づくり」をモットーに、現在、父の跡を継いで2代目。97年に屋根診断技士、瓦屋根工事技士、03年に一級かわらぶき技能士、職業訓練指導員免許証、14年にものづくりマイスターを取得し、優秀な技能を身に付けるとともに瓦葺き屋根の保存、存続の期間延長に貢献してきた。特に瓦屋根標準設計・施工ガイドライン(強風や地震に対する脆弱性を改善)に基づく工法を実践し、屋根の災害を最小限に抑えるよう尽力。かわらぶき技能検定委員の任命を受けて後進技能者の育成にも努め、15年前から高校生への体験授業を行っている。

 受賞には「よりよい技能を追求してきたことが認められ、非常に光栄です。瓦屋根の施工を通じて自然災害から住人の安全、安心を守るとともに、技能者を増やすことで、近年横行している屋根修理詐欺などからお客さまを守る努力もしたい」と話している。

 桂さんは、大正時代から続く和洋菓子店かつら堂の3代目となって40年になる。南部高校を卒業後、和歌山大学夜間学部に通いながら和歌山市のケーキ店で修行。卒業後は京都の和菓子店で修行を重ねてきた。

 みなべならではの商品開発にも力を入れ、地元の梅の実を使った「梅酒大福」や露茜のロールケーキなどを生み出し、土産としても人気を博している。ものづくりマイスターの資格も取得し、地元の小学校や高校への菓子作り教室の開催なども積極的に行う。

 菓子作りは「おいしくなるためのひと手間を惜しまない」をモットーに、丁寧さを心がけている。名物の「いももち」は一つひとつ餅であんを包む工程は手作業だが、最新の機械も取り入れるなど菓子の特徴に合わせたベストな工程を常に考えている。

 受賞には「名誉ある賞をいただき大変恐縮しています。これからもお菓子作りの面白さを地域の子どもたちに伝えていきたいです」と話している。

 ほか日高地方から技能検定優秀賞1級の部に防水施工(合成ゴム系シート防水工事作業)で日高川町の近田拓矢氏、3級の部に機械加工(普通旋盤作業)で御坊市の哉原彪真氏が選ばれた。