スポーツ界で日本人選手の活躍が目立っている。メジャーリーグではエンゼルスからFAとなった大谷翔平選手が2年ぶり2度目のMVPを受賞。投手と打者の二刀流で活躍し、打率304、44本塁打、95打点の成績を残し、初のア・リーグ本塁打王も獲得した。投手としても規定投球回こそクリアできなかったが、10勝5敗、防御率3・14、167奪三振。MVPは日本選手としてはイチローに次いで2人目、2回目の受賞は日本人で初めて。

 サッカーの世界でも日本代表チームが強い。強豪国のドイツを4―1で下すなど国際Aマッチで8連勝中で、U22に関しても南米の強豪アルゼンチンに5―2で快勝し、ネットでは「アルゼンチンをボコッた」などの書き込みがみられた。

 国内に目を向けると、先月のプロ野球ドラフト会議が注目を集めた。日高地方関係ではNTT西日本の泉口友汰内野手(24)=御坊市熊野=が巨人から4位指名、青山学院大学の中島大輔外野手(22)=日高川町蛇尾=も楽天から6位で指名された。多くの野球選手の中から一握りだけが選ばれる異次元のレベルに日高地方から2人も選出されたことは驚きだ。

 泉口選手、中島選手のように身近に感じられる選手が指名を受けたことで、「自分も努力すればできるのではないか」という気持ちになる子どもたちもいるのではなかろうか。2人には来年の開幕から1軍でプレーすることを期待。その姿がテレビや新聞などで伝えられることは、球児らにとって大きな刺激になる。スポーツに限らず日高地方の出身者が大舞台での活躍することは地元に大きな力を与える。(雄)