規格外の備長炭で焙煎コーヒーの販売活動に取り組む分校生ら

 日本経済大学(福岡)が主催するSDGs(持続可能な開発目標)に沿った全国高校生ビジネスプランコンテストで、規格外の紀州備長炭を使った焙煎コーヒーの販売活動に取り組んでいる日高高校中津分校が予選を通過し、12月9日にオンラインで行われる本戦出場校に初めて選ばれた。

 コンテストは「SDGs:変えよう。私たちの明日ミライ」をテーマに、持続可能な社会の構築に向けて地域や社会の課題を解決するビジネスアイデアを募集。独創性、実現可能性、社会への貢献・波及効果などの書類審査の結果、512点の応募の中から8チーム(8校)が本戦出場チームに選ばれた。

 中津分校のテーマは「珈琲販売で森林保護を」。販売規格外の紀州備長炭で焙煎したコーヒーを商品化し、売上を活用して備長炭の原木となるウバメガシを植林する取り組みを行っている。コーヒー豆についても、発展途上国で生産され、正当な価格で取り引きされた商品を使用。高校野球の県大会や地元の花火大会会場で販売したことなどをまとめた。

 全国大会はオンラインのプレゼンによる審査で、中津分校は2年生のチームリーダーの室涼雅君、田口滉翔君、堂代真誉君、永井健一君の4人が発表する。室君は本戦を前に、「今までの取り組んできた活動内容を広く知ってもらい、日本一になれるように頑張ります」と意気込んでいる。