日本漢字能力検定は1日から「今年の漢字」の応募受付を開始した。昨年はロシアのウクライナ侵攻から「戦」だった。毎年、筆者は本欄で予想しており、今年も考えてみる。

 まずは今年の出来事を振り返ると▽WBCで侍ジャパンが3大会ぶり優勝▽新型コロナが5類に移行▽岸田首相 和歌山市の演説先で爆発物投げ込まれる▽LGBT理解増進法案が施行▽中古車販売会社大手ビッグモーターによる保険金不正請求などの問題が明るみに▽6~8月の全国平均気温が統計開始以降最も高くなる▽大手芸能事務所のジャニーズ事務所が元社長による性加害認め謝罪▽阪神が18年ぶり優勝、38年ぶり日本一▽大谷翔平選手が大リーグで日本人初のホームラン王に▽イスラエルにイスラム組織ハマスが攻撃――などがあった。

 毎年、予想はしているがなかなか難しい。過去の漢字を見ると、今年と同じく阪神タイガースが18年ぶりに優勝した2003年は「虎」、猛暑日が続いた2010年は「暑」、金環日食があった2012年は「金」と、振り返ってみれば単純だが、実際はそれぞれの年に、ほかにも多くの出来事があったのだ。

 過去の傾向からして、今年は阪神が優勝した上、38年ぶり日本一になったので「虎」、また気温が高かったことで「暑」も候補には上がりそう。ほかには侍ジャパンの「侍」や大谷翔平の「大」、または水道光熱費やガソリン代など、さまざまなものの価格高騰が話題によく上がっていたので、「高」なども考えられる。

 応募は12月6日までで、発表は12日。皆さんも今年の漢字にふさわしいと思う一字を応募してみてはどうだろうか。(城)