踊りを交えた迫力あるステージ

 日高川町の表現舞台活動グループ「あすなろ倶楽部・絆の星」など4府県8団体出演の音楽劇「巡火(めぐりび)の縁(えにし)―未来(あす)への光―」が5日、御坊市民文化会館で上演された。午前と午後の2回の公演に合わせて約630人が来場し、小中高生77人が演技、ダンス、バンド演奏で躍動の舞台を展開した。

 巡火の縁プロジェクト(竹本晴登代表)と御坊市民文化会館が共催。あすなろ倶楽部・絆の星のほか、那覇青少年舞台プログラム(沖縄)、表現倶楽部うどぃ(大阪)、日高地方から公募で集まった「ともしび」、肝高の阿麻和利(沖縄)、表現の絆みらぃ(佐賀)、飛翔倶楽部たけお(同)、ひらかた肝高倶楽部(大阪)が出演した。

 ストーリーは悩みを抱えていた和歌山県出身のおと、いろはと沖縄県出身のかけるの高校生3人が過去にタイムスリップし、琉球国(現在の沖縄県)で沖縄の伝統芸能「組踊」を創り出した玉城朝薫と出会う。組踊の演目にもなっている道成寺の安珍清姫物語などを取り入れ、先人たちとの出会いを通じて心が動かされるという物語。

 6月から練習を開始し、9月からは他府県のメンバーも集まり、月1回の合同練習を行った。本番の舞台ではオリジナル曲の「きらめく毎日」「清姫のバラード」など4曲を入れながらダンスやバンド演奏で登場人物の心情などを表現。迫力あるステージを展開し、客席からは大きな拍手が上がった。