今年度の優良PTA文部科学大臣表彰が決まり、日高地方からは日高川町の川辺西小学校の教育会(坂本憲治会長)が選ばれた。広報や研修などの各種委員会を設け、教職員と協力しながら積極的に子どもたちの教育環境を支えていることなどが評価された。表彰式は24日、東京のホテルニューオータニで行われる。

 全保護者が教育会に所属。昨年度の会員は150人で、広報、研修、環境整備、交通安全、保健体育の5つの委員会を設置。広報活動では広報誌「しらま」を3月と7月の年2回1400部を発行。全保護者だけでなく、公民館や地域の全戸に配布しているほか、毎月の学校便りも全保護者と校区内の保育園、小学校、中学校にも届けている。研修活動も積極的に行い、昨年度は6年生と保護者対象の親子マネー講座を開催し、司会などは研修委員会が担当した。学校環境の整備については校内で必要な整備事項などを提案し、窓拭き、溝掃除などを実施。児童の登下校の安全管理についても力を入れ、役員が毎月1回、交差点などに立って見守り活動を展開している。ほかにも救命救急法講習会の開催や校内マラソン大会でもサポートしている。

 受賞に坂本会長(41)は「先生方や保護者の皆さんがPTA活動に協力してくれています。今回の賞も今まで関わってくれた皆さんのおかげです」と喜んでいた。

 県内では川辺西小学校教育会のほか、個人で2人が功労者表彰に選ばれた。