東都大学野球秋季1部リーグは18日、神宮球場で2回戦が行われ、青山学院が9―1で日大を下して春季に続いて2季連続14回目の優勝を飾った。日高川町出身の中島大輔選手(4年)=早蘇中、和歌山御坊ボーイズ、龍谷大平安=は1番・中堅、西川史礁選手(3年)=丹生中、和歌山日高ボーイズ、同=も4番・左翼でともに先発出場、勝利に貢献した。19日には選手表彰が発表され、中島選手が初の最高殊勲選手(MVP)と3季連続のベストナイン(外野手)を受賞した。

 青学は初回に1点を先制されたが、3回に2点を入れて逆転。6回には西川選手が無死一塁から左前打で好機と広げ、2死満塁から中島選手が右翼へ満塁弾を放つなど大量6点を奪って試合を決めた。青学は11月15日に開幕する大学日本一を決める明治神宮大会に出場する。

 選手表彰は東京運動記者クラブ・アマチュア野球分科会の記者投票で決定。中島選手は1番・中堅で主将としてもチームをけん引。全12試合に出場し、打率は286。リーグトップの8盗塁を記録。堅実な守備で失策はゼロ。優勝を決める日大との一戦では満塁本塁打を放ち、連覇に大きく貢献。春季リーグでは日高川町出身の西川選手がMVPを獲得しており、2季連続で同町出身者の受賞となった。

 中島選手はダブル受賞に「主将としてチームを引っ張る大変さもありましたが、優勝してMVPを獲得するという気持ちで頑張ってきたことが現実になりました。素直にうれしいです」と喜びを話した。