秋季リーグ優勝に貢献した原選手

 北陸大学野球の2023年度秋季1部リーグ戦が17日、石川県の弁慶スタジアムで行われ、紀央館高校出身の原健心選手(3年、御坊中卒、紀州由良リトルシニアOB)がメンバー入りする金沢学院大が福井工大を4―0で下して2年連続10回目の優勝を決めた。原選手は全11試合に出場し、クリーンアップとして貢献。この日も貴重な追加点となる適時打を放った。

 リーグ戦は6校総当たりで、同じ対戦で2勝したチームに勝ち点1が与えられ、勝ち点の数で順位を決定。勝ち点数が同じ場合は勝率の高いチームが上位となる。

 勝ち点4で並んでいた金沢学院大と福井工大。2戦先勝したチームが優勝の直接対決を迎え、14日の第1戦で金沢学院大が11―5で先勝、王手をかけていた。

 第2戦は、金沢学院大が初回に1点を先制。そのまま1―0で迎えた8回に3点を追加した。原選手は3番・一塁で先発出場し、4打数2安打の活躍。6回2死から左前打を放つと、わずか1点リードの8回、1死二塁から右越えへ適時二塁打を運んだ。

 抜群のバットコントロールを誇る原選手は、秋季リーグ戦で主に打線の中軸に入り、34打数で二塁打4本、三塁打1本を含む12安打の打率3割5分2厘、出塁率4割8分8厘。四死球10、犠飛1、犠打2、盗塁3、得点12、打点4の活躍を見せた。

 金沢学院大と福井工大は28、29日に同球場で行われる東海・北陸・愛知3連盟王座決定戦(北陸2、愛知1、東海1チーム)に出場。優勝チームは秋の大学日本一を決める明治神宮大会(11月)に出場できる。