バレーボールの男子日本代表がパリ五輪出場を決めた。石川祐希、西田有志の強烈なスパイク、高橋藍のフェイクセット、スパイカーを自在に操るセッター関田誠大のトスなど見ごたえたっぷり。チーム一丸で格上を倒していく様はまさにアニメのハイキューをみているような感覚もあった。以前はラリーの続く女子バレーの方が見ていて楽しいと思うこともあったが、男子バレーの熱さに興奮。パリ五輪ではメダル獲得も十分期待できる実力と勢いがあり、熱いプレーを早く見たい。
日高地方では秋祭り真っ盛りだが、今週末には高校サッカー、高校バレーの全国大会出場権をかけた県予選が始まる。本紙では14日付でサッカーのチーム紹介、バレーも近く主将の意気込みを紙面で紹介する予定。それぞれの取材で感じるのは、結果がすべてではなく、チームメートと目標を共有し、一つの方向を向いてひたむきに競技に取り組んでいる姿勢。高校3年という短いようでかけがえのない、人生の中でもぎゅっと凝縮された時間の中で、目標に向かう選手たちの姿は40代後半の筆者からみてもまぶしく、うらやましく見えた。
「将来、プロ競技選手になるわけでもないのに、そんなに頑張らなくても」という考えの人もいるかもしれない。筆者はそうは思わない。今という最も大事な時、全力で打ち込める何かがあるのはそれだけで素晴らしいことだ。高校バレー、高校サッカーに限らないが、自分たちのやってきたことを試合時間でしっかり発揮してほしい。優勝という目標を持っている選手は達成できるように全力を発揮してほしい。漫画の言葉を拝借。選手諸君、「夢にときめけ、明日にきらめけ」。(片)