ナイチンゲール像から採火する学生

 御坊市の日高看護専門学校(西森敬司学校長)で13日、学生が本格的な病院実習を前に心構えをするための儀式である看護宣誓式が行われ、1年生37人(男子11人、女子26人)が患者に寄り添い信頼される看護師を目指す決意を新たにした。

 学生はろうそくを手に1人ずつ壇上へ上がり、看護の精神を象徴するナイチンゲール像からともしびを採火して整列。全員で声を合わせ、「尊い命に携わる者として、高い倫理観と使命感を持ち、人権の尊重に努めます」などと自分たちで考えた言葉を力強く宣誓した。

 西森学校長はあいさつでナイチンゲールの言葉を紹介しながら「大切な家族を思うように患者さんを思うこと、家族に自然にしていることを目の前の患者さんにも何かしてあげられないかと考えることなど、思いやりの心で患者さんに接することが大切。患者さんと家族に寄り添える人間性豊かな看護師に成長されることを願う」と激励した。

 同校を運営する御坊市外五ケ町病院経営事務組合の管理者三浦源吾御坊市長らの祝辞のあと、上級生を代表して坂口亜沙美さん(3年)が「これからさまざまな経験をする中で心が折れそうなときや壁にぶつかることもあるかもしれません。そんな時、先輩として力になりたい。お互い、宣誓式で誓った看護師像を目指して頑張っていきましょう」とエールを送った。