網を投げ入れて落ちアユを捕獲(日高川町寒川で)

 秋の風物詩として知られる日高川の落ちアユ漁「ハメ漁」が日高川町などでピークを迎えている。

 産卵のため川を下る落ちアユを網で狙う伝統漁法。事前に川幅いっぱいに約1㍍間隔で竹の杭を打ち込み、杭に沿ってわらを取り付けたロープを張る。この仕掛けが「ハメ」で、アユが障害物となる「ハメ」の前で集まる習性を利用し、そこに長さ約10㍍の小鷹網(こたかあみ)を投げて捕まえる漁法。

 12日には日高川支流の寒川で、地元の大橋晴次郎さん(91)がハメ漁を行い、タイミングを見計らいながら小鷹網を投げ、「今年はアユが少なく不漁ですが、例年よりも大きなアユが捕れます」と話していた。日高川では11月下旬ごろまで行われる。