各県人会の紹介で国旗を振ってアピールする参加者ら

 今月5日から始まった第2回和歌山県人会世界大会は最終日の8日、和歌山市の県民文化会館大ホールで記念式典・コンサートが開かれ、一般参加者を含む約700人がふるさと和歌山を思い、つながる絆を確認し合った。

 県人会世界大会は、和歌山にルーツを持つ人々の郷土への誇りを高め、県民との相互交流を促し、移民史に対する県民の理解を深めるため、2019年11月に初開催。コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった今回は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、メキシコ、ペルー、アメリカ、韓国の8カ国、10の在外県人会と、国内6県人会から約470人が参加した。

 記念式典で岸本周平知事は、移民した県民たちが失敗を恐れず、挑戦し、さまざまな困難の中で活躍してきたことをたたえ、「和歌山県人の心意気を、次代を担う若者たちに伝えたい。ふるさと和歌山がいつまでも元気であり続けるよう、精いっぱい頑張っていく」とあいさつ。各県人会に、和歌山各地の写真などをデザインした記念のタペストリーを贈呈した。

 式典は「ふるさとへの誇りと自信を深めるため、そのつながりを将来にわたって育んでいくことをここに宣言します」との大会宣言で締めくくられ、続く記念コンサートでは、由良町出身のシンガー・ソングライター藪下将人さん、和歌山市出身のsinger SAYAKAさん、県内のよさこい合同連が出演し、会場を大いに盛り上げた。