あと数日でもう10月。2023年も残すところ3カ月となる。もうちょっと先の時期になればさっきまで「暑い暑い」と言っていたのがグラデーションもなくすぐ「寒い寒い」になり、メディアでは「どんな年だったのでしょうか」と回顧モードに切り替わる。そこで、ここでも負けじと一足先に今年の流行語を振り返り、予想をしてみたい。

 関西人、特に阪神ファンなら真っ先に出るのは「アレ」だろう。阪神の優勝は記憶に新しいし、メディアでも「アレまで〇日」と焦らされてきた。これからもクライマックスシリーズ、日本シリーズと続くので「アレ」は使われ続ける可能性があり流行語大賞の最有力候補。それと岡田彰布監督がインタビュー中によく発した「おーん」も上位に食い込みそう。

 野球といえば3月のWBC日本優勝も忘れてはならない。ヌートバー選手の「ペッパーミル」ポーズ、大谷翔平選手が決勝戦前にチームメイトを鼓舞した「憧れるのはやめましょう」がある。個人的には全国高校野球で2年連続決勝進出した仙台育英須江航監督の「人生は敗者復活戦」も印象に残った。

 スポーツ以外では、社会問題でニュースでよく取り上げられた「闇バイト」「迷惑動画」「性加害」辺りが有力か。流行ったドラマでは今年の大河『どうする家康』にならった「どうする〇〇」や、自衛隊の機密部隊に迫った『ⅤIⅤANT』の「別班(べっぱん)」など。若者に流行った言葉も振り返ってみると、共感した時に使う相槌「それなー」が一番流行ったようである。

 今年も色々と新しい言葉が出てきたが、流行ったと思う言葉は人によってそれぞれで予想するのは難しい。ほんとそれなー。(鞘)