県内でインフルエンザの患者が急増しており、県は15日、流行入りしたと発表した。
インフルエンザの患者数は1定点医療機関当たりの報告数が1・00以上となった場合に流行入りとなり、第36週(9月4~10日)の報告数は3・71。1・00は第33週(8月14~20日)にすでに超えているが、第35週までは昨シーズン(2022~23年)の扱いで、36週から今シーズン(23~24年)がスタートとなるため、今シーズン初めて基準値を超えたと判断して流行入りとなった。まだ注意報(1定点当たり10・00)レベルではないが、例年は11月下旬から流行入りとなる場合が多く、今シーズンは非常に早い。シーズンスタートと同時に流行入りは09―10シーズン以来14年ぶり。
36週の患者数182人のうち、19歳未満が圧倒的で、県内4校5学級で学級閉鎖があった。御坊保健所管内の36週は4・33で県平均より高く、現在の第37週(9月11~17日)では2学級で閉鎖(15日現在は解除)が出ている。
県によると、A香港型が検出されているという。コロナ禍では2年連続で流行がなく、免疫がついていない人が多いことと、まだワクチン接種が始まっていないことから流行が早くなっていると分析しており、咳エチケットや手洗いの励行を求めている。