日本代表選手の活躍が目覚ましい。サッカーの国際親善試合で日本がドイツに4―1で快勝。昨年のワールドカップ予選に続いて再びの大金星を挙げた。ドイツといえばワールドカップ優勝経験のある強豪、2度の勝利はもはやまぐれではない。筆者が10代のころ、日本がこれほど強くなるなんて夢にも思っていなかった。先日のバスケットボール日本代表の活躍ぶりにもしびれた。今はラグビーW杯も開幕し、日本は見事な白星発進。どのスポーツでも日本が世界とたたえる力をつけたことは、子どもたちに大きな夢と希望を与えているだろう。

 もちろん急に強くなったわけでない。その競技に打ち込んできた先人たちが少しでもうまく、強くなろうと努力してきたことが次世代に引き継がれ、脈々と続いてきた成果だろう。筆者が子どものころは外国のサッカーの試合を見る機会はほとんどなかった。インターネットの普及で世界の距離が縮まり、トップレベルのプレーを誰でもいつでも見られるようになったことも影響しているだろう。こんな選手になりたい、こんなプレーをしたい、純粋な気持ちが選手個々を強くしているのだと思う。

 日高地方は昔からスポーツが盛んな地域だ。それでも少子化でどのスポーツでも競技人口が減っている。今週から中体連新人大会も始まるが、団体スポーツは合同チームが多いのが現状。たとえ競技人口が少なくとも、それぞれの目標を持って努力を重ねることに変わりはない。日本代表の活躍を目に焼き付け、こんなになりたいという純粋な気持ちを持ち続けてほしい。なりたい気持ちが強ければ強いほど、自分も強くなれる。(片)