総延長127㌔、二級河川では日本一の長さの日高川。その流域に広がる県内2番目に広い日高平野。「日高」という地名は空の高い位置で明るく輝く太陽を思わせる。美しい名だと思う◆この地方を主なエリアとする「日高新報」が誕生したのは、1928年9月13日。戦時下の42年に「1県1紙」とする政府の新聞統合令で休刊し、復刊は終戦翌年の46年。当時は隔日発行で、日刊の体制が復活したのは49年だった◆それから順調に号数を重ね、79年には1万号を達成、「記念クロスワードパズル」が行われた。中学生だった筆者はこれに応募。正解の賞品としてピンクのバラ模様の傘をもらった。それが縁というわけではないが、十数年後、本社に入社。創刊65周年記念事業の綱引き委員会に所属し、大会準備に走り回ったのが懐かしい◆本日、9月13日で本紙は創刊95周年を迎える。地域の皆様に支えていただき、重ねた号数は2万2925号。政治経済の動向を報じながら、同時に地域のさまざまな分野で頑張る方々を紹介するのが地方紙の大きな役割。スポーツ、文化、産業、一人一人の情熱が地方を照らす明るい光となる◆次の5年が過ぎれば、本紙は100周年という大きな節目を迎える。昭和初期から令和へと見つめ続けてきた時代の潮流の行く末をしかと見据え、創始者・井上豊太郎氏の理念「社会の善良な水先案内人」としての役割を貫き続けることを期したい。(里)