黒竹を使った花籃づくりを体験する

 日高町原谷の有限会社金﨑竹材店代表、金﨑昭仁さん(64)が会長を務める「黒竹を守る会」が今年度からスタートさせた「耕作放棄地への黒竹植栽の取り組み」の第1弾として、まずは黒竹を多くの人に知ってもらおうと、10月15日に「竹工芸体験会」を初めて開く。

 遊休農地を活用し、日高町特産の黒竹を植栽、安定した生産量の確保につなげ、熊野古道が通る日高町の景観もよくしようとの取り組み。県の農業農村活性化支援モデル事業の採択を受け、今年度から3年かけて実施する。1年目に遊休農地の草刈りや石垣の修繕、2年目に植栽、3年目に獣害被害防止対策を行うほか、黒竹の魅力を知ってもらうためのPR活動は年間通して実施していく。

 今回は、PR活動の一環で、体験会を企画。講師に世界的に活躍する竹工芸作家の四代目田辺竹雲斎氏(大阪府堺市)の弟子、高江クルムさんと清水悠生さんの2人を招き、黒竹を使った花籃(はなかご)作りを体験する。15日午後1時から中央公民館原谷分館での開催を予定しており、参加者10人を募集中。参加費無料。締め切りは10月5日だが、定員に達し次第締め切る。

 金﨑会長は「黒竹の魅力を一人でも多くの人に知ってもらう取り組みを継続していきたい。本格的な工芸体験になりますので、この機会にぜひご参加を」とPRしている。

 問い合わせは金﨑会長℡090―4031―8121、事務局℡0738ー63ー2101。