製作したカヌーとメンバー

 コンクリートを材料としたカヌーを製作して競う第22回コンクリートカヌー競技大会が兵庫県立円山川公苑で開かれ、和歌山高専チームが総合で2年連続の3位に入った。

 大会では製作したカヌーの材料や工夫点を評価する「アイデアの部」、出来栄えを評価する「製作の部」、実際に乗って順位を競う「競漕の部」の3部と、総合的に評価する「総合の部」がある。

 和高専チームはリーダーの河村佳紀さん(3年)、漕手の勝丸直樹さん(3年)、河邉咲葵さん(5年)、デザイナーの北川莉万さん(5年)の4人。県内の建設会社などから協力を得て日本で初の建設用3Dプリンターを使ったカヌー「ミライ」を製作。アイデアの部で4位、製作の部で5位、競漕の部で4位で、総合評価で3位に選ばれた。

 メンバーは「学校では学べない新しい技術に触れることができ、企業の方々にも協力をいただきながら一つの目標に向かってチャレンジしたことで、ものづくりの楽しさと難しさ、コミュニケーションの大事さなど、多くの経験と学びを得ることができました」と話していた。