日高川町の小学生から高校生までの子どもたちでつくる表現舞台活動グループ「あすなろ倶楽部・絆の星」の本公演「日高川新伝承創作絵巻 ひとしずく」が先日、交流センターで開催された。主人公は中学生の少女ハナ。あすなろ倶楽部の活動でプレッシャーを感じていたところ、幼い少年の千太郎と日高川の妖精ミズハが現れる。2人に連れ出されて安珍清姫・髪長姫、丹生津姫伝説、芳沢あやめが生きる絵巻の過去の世界へ。過去と現在が結ばれ、そこで先人たちの思いを巡り、心を動かされていくという少女の成長を描いた物語。
公演ではあすなろ倶楽部のメンバーのほか、交流団体からも出演。総勢約50人が白熱の演技、軽快なダンス、迫力あるバンド演奏を繰り広げ、客席からは大きな拍手が送られた。一人ひとりがそれぞれの役割を担当し、1つのステージをつくり上げる。そこにはメンバーの絆が生まれ、子どもたちの大きな成長へとつながる。
あすなろ倶楽部は2012年に日高川町の子どもたちが友好都市大阪狭山市の中高生団体「表現倶楽部うどぃ」と交流舞台を行ったことがきっかけで結成され、昨年に発足10年を迎えた。今年は節目の年から新たなスタートを切り、11年目の活動に入った。その過去の活動の積み重ねがあったからこそ、今回のような感動の舞台をつくり上げることができたのだろう。
舞台メンバーたちの心意気は新しく入ってくるメンバーへと引き継がれ、過去のメンバーと未来のメンバーの心意気を結ぶ。それは舞台活動だけでなく、人間の営みも同じ。過去の教訓と未来をつなぐことは今を生きるすべての人たちの役目であるのかもしれない。(雄)

