矢田さん(手前左)らの話を聞く参加者

 美浜町中央公民館で19日、青少年非行防止研修会が開かれ、関係者約50人が新聞記者から特殊詐欺や闇バイトについて聞いた。

 町の教育委員会、青少年育成町民会議、青少年補導委員連絡協議会が主催し、メンバーらが参加。講師で産経新聞社大阪社会部記者の矢田幸己さん、中井芳野さんが事件事故の取材活動の一端から見えてくる青少年を取り巻く特殊詐欺、闇バイトの実態を語った。

 闇バイトはリスクが高いうえ、青少年らが使い捨てにされていると指摘し、記事や警視庁の啓発動画を見せながら、「派手なSNSの投稿に触発されてなのか、罪悪感があってもお金がもらえ、『1回だけなら』『バレないだろう』と安易にバイト感覚で、犯罪に加担してしまっている」と説明。過去に検挙された少年や被害者の声、警察の取り組みを紹介し、「うまい話で捕まらないことはないし逃げ得はない。私たち報道もですが、皆さんを含めて良心を持った大人が『逮捕される』という事実を丁寧に伝えていくのが大事」と呼びかけた。