全国大会で3位と健闘した和歌山クラブのメンバー

 第42回全日本6人制バレークラブカップ女子選手権大会が11から14日まで和歌山ビッグホエール等で開催され、Vプレミアリーグの名門東レ・アローズ元主将で御坊市役所職員の芝田安希さんが監督を務める和歌山クラブが初の3位入賞を果たした。芝田監督就任8年目、高さのある攻撃型のチームに仕上がっており、最大の目標である26、27日に開かれる国体近畿ブロック予選へ弾みをつけた。

 和歌山クラブは県内の19から31歳のメンバーで構成。大学生1人、元実業団選手3人ら今年は過去のチームで最も高さのあるメンバーがそろった。日高地方の選手は不在だが、了馬朋美さん(美浜町)がマネジャー、田中優樹さん(日高川町)がトレーナーとしてチームを支えている。

 Vリーグ所属以外のクラブチームの日本一を決める大きな大会で、都道府県予選を勝ち抜いた48チームが参加した。和歌山クラブは予選リーグで福島を2―0で下して決勝トーナメントに進出。1回戦シードで、2回戦は関西福祉大学ウェルフェアリーズ、3回戦は育英大学短期大学クラブ(群馬)、準々決勝は山梨学院大学(山梨)をいずれも2―0で下し、ベスト4入り。準決勝では、昨年の覇者で実業団チームの山梨中央銀行(山梨)に0―2(26―28、18―25)で敗れたものの、好勝負を演じた。和歌山クラブとしては2019年のベスト8を超えて過去最高順位を更新した。

 今年は選手一人ひとりのモチベーションも高く、仕事をしながらの選手がほとんどだが、週2回の合同練習以外でも自主練を実践。6月の近畿大会でも優勝しており、気力、戦力とも充実して臨んだ。芝田監督は「優勝を狙っていたので悔しさはありますが、実業団の強豪をあと一歩まで追い詰め、選手たちは自信にもなった」と収穫の大きな3位だったと振り返る。本番は鹿児島国体本選出場をかけた近畿ブロック予選。近畿から出場枠は2つだが、来年からは1つに減らされることが決まっており、今年にかける思いもひとしお。「監督に就任したときから鹿児島国体で結果を出すと関係者に誓ってきたこともあり、今年こそは何としても本選に出場したいし、できるだけの戦力が整っている。ぜひ応援していただきたい」と話している。

 和歌山クラブのメンバーは次の皆さん
 芝田安希(監督)、了馬朋美(マネジャー)、田中優樹(トレーナー)、山本悠維(キャプテン)、早川美月、沼井春香、小垣優希乃、吉田奈未、中野樹里、竹田麻衣、辻杏理、辻本和花、本村絢香