清川側の切目辻トンネルをバックに銘板と高城中生徒

 みなべ町清川と田辺市龍神村福井をつなぐ国道424号の新しい切目辻トンネルの本体建設工事は今月末の完成へ大詰めを迎えており、4日には地元の児童、生徒がトンネル名を揮ごうした銘板がお披露目、設置された。

 銘板は縦60㌢、横3㍍の御影石で、清川側は高城中学校清川地区の長瀨千樹君、硲琥大朗君(以上1年)、池田果歩さん、森下葵さん、柳生聖奈さん、小川美月さん、植野恭弘君、古川大輝君(以上2年)、長瀨逸樹君(3年)の9人が今年5月、練習を重ねて書いた。7文字しかないため、「ン」と「ネ」はそれぞれ2人で協力、残りは1人で1文字を担当し、バランスを考えて統一感のある字体となった。生徒たちは記念撮影し、トンネル内も見学。「ル」の字を書いた長瀨逸樹君は「何回も練習していいのが書けました。トンネルができることで地域同士のつながりが一層深まればと思います」と話していた。福井側の銘板は龍神中学校1年生(書いた当時は咲楽小6年生)が揮ごうしており、この日清川側と同じように銘板がお披露目された。

 新トンネルは旧トンネル西に位置する延長829㍍、総幅員6・5㍍の2車線で、昨年3月から掘削が始まり11月に貫通、内部の工事が行われてきた。今後は照明設備やトンネル出入り口の取り付け道路の整備が進められ、早期の供用開始を目指す。総事業費は約35億円。設計は国際航業株式会社和歌山営業所、施工は三井住友・丸山・共栄JⅤ。