美浜町三尾の語り部ジュニアが今月16日から、4年ぶりにカナダ研修を実施する。参加する女子中高生4人が現地で行うプレゼンテーションを、練習を兼ねて先日、保護者に披露した。生徒たちは練習を重ねた英語で三尾の魅力や自分たちの活動を堂々と発表していた。筆者は英語は分からないが、写真を見せながらの説明と伝えたいという思いがしっかりと伝わって来た。プレゼンを聞いた三尾にゆかりのある現地の人たちが、三尾へ行きたいと思ってくれるのではないかと思わせる内容だったと思う。三尾のカナダ移民の歴史は次世代にしっかりと受け継がれている。

 昨年5月から美浜町を担当させてもらったが、今月中旬からはまた別の町を担当することになった。美浜町は26年余り前、筆者が記者になって最初に担当した町で、思い出も思い入れも深い町。同世代の職員さんが皆、役場の幹部となって町を支えていることに心強く感じた。煙樹海岸の侵食や松枯れは26年前から議会でも取り上げられていたが、いまでも浜も松林も当時の姿を残して住民を癒やしているのは、行政や住民が維持管理しているおかげだろう。新しい道路がつき、西川の改修が進み、命を守る築山もでき、安全安心なまちに着実に前進していると感じた。

 26年ぶりに再会した住民の方々もいて、人のあたたかさに触れることもできた。記者になりたてで必死だったころを思い出すことも多く、町長・町議ダブル選もあり、1年余りだったが、内容の濃い期間だった。担当は離れるが、これからも原点に戻り、気合いを入れ直したいときは、煙樹ケ浜を見に行こうと思う。(片)