小学生の時は「恐竜のなぞ」という学習漫画や図鑑なども読み、恐竜のことはそこそこ知っているつもりだったが、先日の御坊市立図書館主催講演では小さな恐竜博士たちにただただ圧倒された。講師は御坊市内の中学生の川口雅仁君、聴衆は恐竜好きな小学生以下の子供達だ◆湯浅町で骨格化石が発見されたモササウルスは恐竜ではなく海棲爬虫類であること、ティラノサウルスのかむ力はすごくてパトカー5台分をバリバリかんでしまえるほどであることなどいろんな情報が次から次へ出てくる。子供達はハイ、ハイと積極的に手を挙げて質問。一度聞いただけでは覚えられない難しい恐竜の名が次々に子供達の口から飛び出す。川口君は素朴な疑問に答えながらさらに話を広く展開、聴衆の興味を引き付ける。弱冠14歳ながら堂に入った講師ぶりである◆「ヴェロキラプトルとプロトケラトプスは本当に戦っている化石が発見されたのですか」との質問が最後に上がった。筆者には何が何だか分からなかったが、川口君は得たりとばかりに「組み合った状態で化石になった、闘争化石と呼ばれるもの」だと皆に説明。戦っている姿が化石になるなんて、そんなことがあるのかと講演後に調べてみると、恐竜好きの間では有名らしく写真がいくつも見つかった。大人の向学心をも刺激する、大変な有意義なイベントだった◆2億3000万年前に地上を闊歩していた巨大な生き物達。その生きた証が現在にまで残されている。子供達の心を惹きつけるのも納得の、ロマンを秘めた学問分野である。何かを「たまらなく好き」だという心の力、それは幸福な人生、充実した人生を自由に翔ぶための魔法の杖になるだろう。(里)


