意見書を手渡す御影会長

 由良町農業委員会は12日、山名実町長に農業施策等に関する意見書を提出した。

 委員会で意見を交換し、まとめた内容。「耕作放棄地の発生防止・解消」「新規就農者・後継者の確保」「鳥獣害対策」「農業経営の安定化対策」「基盤整備の推進」についての5項目で、耕作放棄地の解消では、活用促進に向けて市民農園や家庭菜園、花畑に活用する取り組みの検討を求めている。

 3年の任期満了(19日)を前に御影常夫会長、古曽成樹副会長が役場町長室を訪問。御影会長が「農地等の利用の最適化を効率的かつ効果的に実施し、町農業の生産基盤のより一層の強化を図るため、農業施策の企画立案、予算編成に当たりご考慮いただきたい」と意見書を手渡し、「小さなことからでも一つずつ施策を講じ、対策を進めてください。後に続く人のため、まちのためにお願いします」と述べた。

 山名町長は「いずれも深刻な問題ととらえています。方策を考え、行政で後押しできるところからやっていきたい」と回答。意見書の提出は県内でも珍しいという。