若者広場で袋に土を入れる職員

 台風シーズンを前に、日高町の職員が29日、土のう作りを行った。浸水や土砂崩れの被害が出た先月2日の豪雨で使われた分の補充。豪雨で発生、処分する予定だった土砂を利用し、住民の安心安全のために約500袋を作った。

 町の担当者によると、土のうは災害時、主に水の流れを止めたり、変えたりするために使用。同町では原谷、萩原、荊木、池田、高家、中志賀、下志賀、小浦の8地区計12カ所それぞれに約70袋の土のうを備蓄、住民が自由に持ち出せる「土のうステーション」を設置している。

 町は毎年、梅雨入り前の職員を対象にした水防訓練で土のう作りを実施。ステーションに補充しているが、6月の豪雨で住宅の浸水防止や田んぼのあぜの応急復旧などに合わせて500袋近くが使われ、備蓄が少なくなっていた。

 この日の土のう作りには、豪雨で道路などに流出、町建設業組合が撤去し、若者広場に仮置きされている土を利用。職員20人がスコップで約10㌔ずつ袋に入れていった。梅雨の晴れ間で気温が上昇するなか作業し、大雨に備え、完成させていた。

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