「やけどにアロエ」「ジャガイモの芽を食べると腹を壊す」「のどが痛い時はお茶でうがい」など。古くからの言い伝えというか、おばあちゃんの知恵袋というか、昔から言われていることには何かしら、本当に効果があったりするものが多い。成分や根拠、理屈は分からなくても、代々そのようにして受け継がれてきたという歴史こそが、効果の大きな裏付けになっていると言える。

 先日、大阪河﨑リハビリテーション大学の宇都宮洋才教授らが、新たな梅の機能性効果が確認されたと発表した。これまでにもピロリ菌、インフルエンザウイルス、コロナ抑制、コラーゲンに関する美容などの効果を確認しており、今回はマウスを使った実験で、高血圧抑制の効果がみられたとのこと。梅を濃縮して作る梅エキスに含まれるポリフェノールや有機酸などが複合的に高血圧を引き起こすホルモンを抑制するとみられ、高血圧で起きる血管障害や心臓肥大などの合併症も抑制されたという。今後はより大型の動物や人での効果の検証や有効成分の特定が必要だが、人への効果が期待できると話していた。

 宇都宮教授は元県立医科大学准教授で和歌山と縁があり、梅については「昔からある言い伝えは本当なのか」を確かめるために研究を始めたそうだ。例えば「風邪を引いたら梅干しを食べる」という話。なるほど、検証の結果で確かにウイルスの抑制効果が認められている。

 そんな多彩な機能性の効果がある梅は今年も豊作傾向。梅干しなら毎日1個ずつ、また、塩分のない梅エキスもいいそうだ。飲み過ぎはダメだと思うが、筆者は梅酒をたしなもうかなと。(吉)

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