日本人にとっては定番といえる卵かけご飯。最近は言葉の頭文字をとって「TKG」とも言われ、生卵をご飯の上に乗せただけの極めてシンプルな料理。インターネットで見かけたニュースによると、その卵かけご飯が香港で人気で、定食屋のメニューとしても登場するほどだという。スーパーで販売される日本産生卵の価格は6個入りで1000円と高価格にも関わらず好調に売れているらしい▼そもそも生卵を食べるという習慣は世界でも珍しい食文化。卵殻に鶏の糞便などからサルモネラ菌が付着し、内部に侵入する恐れがあるため、海外ではほとんど食べることはない。しかし、日本の卵はサルモネラ菌に感染しないように鶏舎の環境を整えているほか、卵殻の洗浄、殺菌などの衛生管理を徹底。食に対する安全が保たれ、「日本の卵は生で食べられる」と定着した。日本人の気質に合った丁寧な作業が卵かけご飯を実現しているといえる▼卵だけでなく、メイドインジャパンの大きな武器はこの丁寧さ。消費者の目に見えない所まで手を抜かず、高い信頼を獲得している。言い換えれば、ものづくり大国を支えているのは日本人が持っている相手を気遣う気持ちではないか。それは製造だけでなく、サービス、流通業など各業種でも同じことだろう▼御坊市名田町上野に今月、御坊名田サテライトオフィスが完成する。すでに関西地方でスーパーを経営する株式会社光洋(大阪府茨木市)と花の卸売り業者のなにわ花いちば(大阪市)が入居企業に決まった。オフィスは地元と都心の消費者を結ぶ拠点でもある。野菜や花などを丁寧に栽培している生産者の心意気が消費者に伝わればと思う。(雄)

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