3月は卒業式や離任式などが行われる時期。今まで常に顔を合わせていた級友や恩師とは、ひとまず別れを告げることになる。そして、4月からは新たな環境での生活が始まる。小学校から中学校、中学から高校へ進む。学生時代を終えて社会人として働き始める人もいる。いずれにしても周囲の変化に対する期待や不安を少なからず感じているのではないだろうか。

 筆者の末っ子の娘も今までの学生を卒業し、4月から社会人として働く。生まれて高校まで実家で過ごし、その後は家内の親元に居候しながら生活を送った。学生時代はある程度のわがままを通せたかもしれないが、これからはそういう訳にはいかない。親としては「本当に大丈夫なのか」という不安ばかりが頭をよぎる。

 人は変化によって成長するといわれる。今までと異なる新しい状況になった時、なんとか自分を適応させようとして頑張ることが成長する力につながる。言い換えれば、成長を望むなら変化を受け入れなければならないのかもしれない。大人になるにつれ、それを嫌って無難な選択をしてしまいがちだが、子どもはあらゆる変化を受け入れる。その分、大きな成長を生み出すのだろう。苦しいことにぶつかり、涙を流したり冷や汗の出る経験をしたりするかもしれないが、自分を成長させる試練と思うといい。

 娘と次に顔を合わせるのは5月の連休になるのか、盆の期間になるのか分からないが、今度、里帰りした時、少しでも今までと違った大人の雰囲気を感じさせてくれることを心待ちにしている。喜び、期待、寂しさを胸に抱きつつ…。(雄)