見頃となった卒業桜に笑顔の6年生

 日高川町の川辺西小学校(小川吉信校長)で、「卒業桜」と呼ばれる早咲きのクローン桜が満開を迎えつつある。

 矢田尋常高等小学校時代の1938年(昭和13)、児童らが卒業記念に植樹した桜が長年にわたって、卒業シーズンを彩る桜として地域の人々に親しまれてきた。しかし、高齢で衰弱が著しくなったことから13年前、県農林水産総合技術センター林業試験場が後継樹のクローン苗を育成。苗木に育て、2003年の卒業生が植樹した。3年間は葉をつけただけだったが、4年目に初めて開花。以後、順調に花を増やしている。

 今年も2月下旬からちらほらと咲き始め、満開に近づいた桜に6年生は「卒業を祝ってくれているみたい」「もっと大きくなって、ずっときれいな花を咲かせてほしい」などと話していた。