プロ野球はオープン戦がスタートし、シーズン開幕まであと約1カ月。今年は海外組も含めた最強メンバーで臨むWBCの話題が先行しているが、その陰で見逃せない対決が決まった。

 阪神からアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎があす1日(日本時間)のオープン戦に先発し、敵のエンゼルスは大谷翔平がマウンドに上がる。同い年の2人はここ数年ですっかり明暗が分かれてしまったが、メジャーの舞台で4度目の先発対決が実現する。

 先発で初めて投げ合ったのは、藤浪が大阪桐蔭、大谷が花巻東でともにエースだった11年前のセンバツ。このとき、大谷は藤浪から先制本塁打を放つも、大阪桐蔭打線が大谷を打ち砕き、試合は大阪桐蔭が9―2で勝利した。藤浪は完投、12三振を奪った。

 プロになってからは2014年、甲子園で行われたオープン戦で初めて投げ合い、結果は5回1失点の大谷に軍配。さらに同じ年のオールスターでも対決が実現し、大谷が勝利、藤浪は負け投手となった。

 高校時代、エースとして甲子園春夏連覇を達成した藤浪。ドラフト会議は4球団が1位指名、和田豊監督が交渉権を引き当てた。1年目から3年連続で二桁勝利を挙げたが、その後は制球難に苦しみ続け、かつての輝きを失っていた。

 スーパースター大谷の後を追い、遅れてきたライバルとなれば、その話題性から注目度は大きい。公式戦でエンゼルス打線をねじ伏せ、大谷に投げ勝ち、先発ローテの一角を担えれば…。早くも興奮で胸が高鳴る。

 本場アメリカのファンとメディアの反応は日本以上に激しくシビアだが、これまでの自身と虎ファンのうっぷんを晴らす快投、マウンドでの躍動を見せてほしい。(静)