
野球フランス代表の2選手が19日、御坊市の和歌山高専グラウンドを訪れ、同校ナインと交流した。野球を通じた国際交流を目的に来日しており、同校野球部の副部長が招待。和高専の選手たちは「レベチ(レベルが違う)」のパワーに目を輝かせ、刺激とエールを受けて、夏の和歌山大会へ一層の飛躍を誓った。
訪れたのはユーゴ・ブロンデル(25)、マルタン・ヴィサック(22)の2選手。日本の中学、高校、大学やフランスでプレー、指導経験がある和高専総合教育科助教で副部長の志村幸紀さん(43)が、2選手が所属するフランス1部リーグのチーム「ルーアン・ハスキーズ’76」の監督と親交があり、実現。1、2年生部員と4年生の学生指導者ら21人とともにシートノックや打撃練習に参加した。
ユーゴ選手は189㌢・86㌔、右投げ右打ちの一塁手、マルタン選手は173㌢・62㌔、右投げ右打ちの中堅手。金属や他の木製バットに比べて打球が飛ばない「竹バット」で、100㍍先の左翼に張られた高さ約20㍍のネットを軽々と越えるフェンスオーバーを放った。
選手たちは感激した様子で、英語でコミュニケーションをとったり、アドバイスをもらったりし、大はしゃぎ。最後に2人から「歓迎ありがとう。夏の素晴らしい成績、甲子園出場を期待しているよ。みんなレベルが高く、感じのいい選手たち。フランスで野球がやりたくなったら来て。ガンバレ!」とエールを受け、鉄羽諒介主将(2年)は「英語の大事さを感じました。もっとしゃべれたらな。とにかくパワーがえげつなかった。僕たちに足りない部分です。本当にいい刺激になり、きょうの経験を生かして頑張りたいと思います」と笑顔を見せていた。