ロシアのウクライナ侵攻が24日で1年を迎える。双方が戦力を強化しつつあるなか、ロシアの民間軍事会社の創設者が自ら戦闘機に乗り込み、ウクライナのゼレンスキー大統領を挑発する動画を公開した。
創設者は「プーチンの料理人」とも呼ばれ、ソ連崩壊後の混乱の中で巨万の富を得たオリガルヒの1人。ソ連時代は強盗や管理売春で服役、出所後に始めたレストランが大統領に気に入られ、一気に存在感を高めた。
ウクライナへの侵攻では兵士を受刑者から募り、中国企業から衛星画像、北朝鮮から武器の提供を受けていたと指摘されており、ロシア側の戦果の公表をめぐって正規軍と対立するなど、プーチン氏の権力基盤をぐらつかせている。
米国では、中国が核ミサイル基地の上空に偵察用気球を飛ばし、米軍戦闘機がこれを撃墜した。中国側は「民間の気象観測用気球が風で流された」と苦しい言い訳をしているが、国際社会はそんな話を信じない。
気球撃墜の前、米国は国務長官が3年ぶりの中国訪問を予定し、経済を少しでも改善したい中国側はこれを歓迎していた。その矢先、なぜこのタイミングで気球を飛ばし、このような失態を招いたのか。
党が軍や政権より強い力を持つ独裁国家にあって、党の決定には軍や政府も足並みを揃えるのが当然と思いきや、じつはそうでもないとの見方もある。政治局、軍は総書記の歓心こそ最大の使命であり、横の連携はどうでもいいというのもうなずける。
書店に並ばないほど大反響の回顧録の中で、安倍元首相は「政権が崩れるときは、必ず内部から崩れる」と語っている。危険な2人の独裁者は足元が揺らいでいるように見えるが、日本の政権与党は?(静)


