政府が3月13日から、マスク着用について屋内外問わず個人の判断に委ねるとし、ゴールデンウイーク明けの5月8日からは、コロナの分類を現行の2類相当から季節性インフルエンザ並みの5類に引き下げる。コロナがなくなるわけではないので、引き続き基本的な感染対策の徹底と予防への高い意識は持っておきたいが、冷え込んだ県内経済の活性化に大きな期待をよせずにはいられない。

 去る12日にはみなべ町で3年ぶりとなるUME―1フェスタが行われた。グルメ甲子園には県内外の48校から選考された南部高校など10校がブースを設営し、順番待ちの長蛇の列ができる大盛況。炊き込みご飯や豚まん、鶏団子スープ、梅入り焼き餅などのメニューがあり、最終的には全ブースが完売となった。会場では唐揚げやピザ、焼きそばなどの店も出され、初企画の梅の枝の特製パチンコ(ゴム銃)を使った射的ゲームも人気だった。

 例年、高額賞金で目玉となっていた梅の種飛ばしは感染予防のため今年も中止したが、これだけ「食」を提供するイベントがようやく開催できるようになってきたのはうれしい限り。個人的にはⅤ6の「未成年の主張」のような高校生の「叫べ!みんなの主張」がおもしろかったし、高校生でつくるイベント実行委員会メンバーの努力や、人前で堂々と話したり、芸人顔負けの笑いを取ったりする度胸にも感心。アフターコロナのプレイベント的な位置付けとして大成功だったのではないだろうか。みなべ町はこれから梅の本格的な開花、収穫シーズンに入る。この3年間のうっぷんを晴らすようなまちの活気を願っている。(吉)