現職7人、新人5人が立候補し、2人超過の激戦を繰り広げる美浜町議選も、きょう11日が最後の戦い。最終盤の情勢は、現新3人が上位を争い、下位は現新6人が入り乱れてまれにみる混戦模様。上位の得票で大きく変わるが、安全圏は350~400票、当落ラインは200票台との見方が多く、当選圏内をめぐる攻防は、最後まで予断を許さない状況となっている。

 和田の仲智也候補は、出遅れで厳しい戦いだが、若さを生かしたフットワークの軽さと、20、30、40代の運動員がそれぞれに支持を広げ、ムードは上昇。当落ライン突破へあと一歩。

 三尾の鈴川基次候補は、同地区で3人がしのぎを削る激戦区だが、7期の最ベテランで28年間で培った全町的な人脈を生かし、安定した戦い。

 田井の碓井啓介候補は新人の影響もあるが、同級生を中心とした手作りの組織と自衛隊、消防団関係のつながり、2期の実績で今回も安全圏入りか。

 吉原の龍神初美候補は、前回も600票超えで1期目から連続2位。新人のあおりを受けるも、地元の結束力は固く、フットワークのよさで今回も上位をうかがう。

 浜ノ瀬の谷重幸候補は、前回800票超えで2期連続トップ当選中。今回は同年代の新人出馬の影響もあるが、地元の強固な結束と同年代や若い運動員の士気も高く、今回も有力なトップ候補。

 三尾の谷進介候補は、激戦地区からの出馬で厳しい戦いだが、3期12年間の経験と実績で安全圏へラストスパート。

 和田の繁田拓治候補は、前回最下位当選、最激戦区で新人の影響を受け厳しい戦い。いち早い運動と経験を武器に当落ライン突破へもうひと踏ん張り。

 和田の古山経生候補は、最後の表明で他候補より出遅れ。街宣車は使わずに自転車で町内を一周、地をはう運動で支持を広げ、滑り込みへ必死の訴えが続く。

 和田の新人松下太一候補は、元役場職員で知名度が高く、結束の固い地元和田東地区の支援、経験豊富な運動員の支援で上位をうかがう勢い。前評判が高いだけに上滑りに要警戒。

 三尾の山﨑悦子候補は、前回234票で落選し、再挑戦。看護師時代の友人や、ボランティア活動など新たなつながりで前回以上の得票に結びつけられるか。

 和田の北村龍二候補は、最激戦区、年代の近い新人の影響をもろに受ける。2期の経験、趣味の生き物つながり、告示後の運動量で当落ライン越え目前。

 吉原の谷口武夫候補は、前回3位当選の兄に代わっての出馬。未知数な部分が多いが、出遅れが響いて苦戦を強いられている。