現職7人、新人5人がしのぎを削る町議選も中盤。新人の多数出馬で「票の動きが読みづらい」と各陣営とも危機感を持っており、街宣カーでのアピール、街頭演説、自転車での街宣、帰宅時間に合わせた辻立ちなどあの手この手で一票の掘り起こしに奔走している。

 立候補者を地区別でみると、大票田の和田(有権者数2591人)は現新5人が乱立。和田東、和田東中、和田西、和田西中、入山の5地区からそれぞれ候補者が出ており、激しい票取り合戦が展開されている。票田の小さい三尾(556人)は現新3人が出馬しており、大混戦模様。吉原(710人)は現新2人、田井(563人)と浜ノ瀬(428人)は現職が1人ずつ。地元を固めつつ、候補者の少ない地域にも地縁、血縁などのつながりから攻め込み、し烈な攻防が繰り広げられている。

 今回は、過去20年内の選挙で常に350票以上を獲得、当選してきた共産党公認候補が不在で、党関係者によると「完全に自主投票。それぞれのつながりのある人に投票するのでは」と話しており、各候補とも個人的なつながりでアプローチ。浮動票となっている共産票の獲得も一つのポイントとなりそうだ。