任期満了に伴う美浜町長選(7日告示・12日投開票、町議選と同時)へ向け、返り咲きを狙う前職森下誠史氏(67)=三尾=が4日、公約を発表した。「輝く美浜へ 何とかせんと! チェンジ」をスローガンに人口減対策として交流人口増へ美浜町を知ってもらうためのPR、子育てしやすい環境整備へ新築住宅への補助や子育て応援給付金の復活などを約束。「コロナ禍でも発想を変え、さまざまなことにチャレンジしたい」と話した。

 公約は、▽津波による犠牲者ゼロへ▽笑顔のあふれる子どもたちへ▽あたたかい町づくりをめざして▽元気あふれる町へ▽快適な定住環境の町づくりへ▽未来を見据えての町づくりへ――の6本柱。
 津波犠牲者ゼロでは、主にソフト面の取り組みを進めていく。笑顔のあふれる子どもたちへでは、自身が町長の時に実施していた第3子以降の出生時に20万円を支給する「こども出生祝い金」、同じく第3子以降が3歳、4歳、5歳になったときに毎回10万円を支給する「子育て応援給付金」を復活させる。加えて、若者の定住促進策として、子育て世代が町内に住宅を新築時に補助(100万円以上を検討)を出す。公園の遊具の充実、子どもたちが健やかに育つよう施設の整備や英語教育、ふるさと教育もより進めていくとした。
 このほか、健康カレンダーの復活、高齢者の外出支援や健康長寿の総合的な施策の充実、西川河川改修や浜ノ瀬海岸対策のスピードアップ要望、県道御坊由良線や町内の狭い個所の整備等で心地よいまちづくり、行財政改革で一層の見直しを図り、住民参画のまちづくりを目指すことを掲げた。
 「全国的に少子化の中、人口減対策として、お試し移住やSNSでの魅力発信などで交流人口を増やす取り組みをしたい。知恵があって面白そうな所に人は集まる。親子で楽しめる公園やキャンプ場の整備、企業誘致やスケートボード練習場整備など、ワクワク感の持てるまちづくりをしていきたい」と強調。「何もしないで失敗もないよりも、失敗もあると思うが、いろんなことにチャレンジしたい」と抱負を述べた。