活動について話す山下さん

 第35回地域農業を考える日高のつどい「みんなで挑む時代の変化 みんなで作る日高農業」が31日、由良町中央公民館で開かれた。

 日高地方の農業士会、生活研究グループ、4Hクラブの各連絡協議会でつくる同実行委員会が主催し、各メンバーら約100人が参加。第1部は株式会社アグリナジカン代表取締役の山下丈太さん(40)=みなべ町清川=が「若い力で農業を元気に~援農活動の取組~」と題して語った。

 山下さんは京都府出身で、地元和束町の茶農家の人材確保へ2014年、「ワズカナジカン援農プロジェクト」を立ち上げ、都市部の若者と農家をつなぐ活動をしてきた。19年に「『農業で働く』を応援する」をコンセプトに、現在の会社を設立。20年に清川へ移住し、地域の人手不足解消につなげるだけでなく、援農や農業に興味のある人の受け皿としてサポートを行っている。

 講演では始めたきっかけや取り組みについて説明し、「人をつなぐため、農家さんにも援農者にも、いいところばかりでなくリアルを伝え、コミュニケーションを大切にしています。今後、一年を通して県内各地の農家さんでシーズンワークしながら新規就農や移住を支援する学校も設立したい」と語った。

 第2部は由良、日高川、美浜町、地域おこし協力隊OB・OGや現役隊員によるパネルディスカッション「地域おこし協力隊が感じた日高の魅力」が行われた。