任期満了に伴う美浜町議選(7日告示・12日投開票、町長選と同時)へ向け、出馬の意思を固めていた居酒屋「のり」の店主古山経生(のりお)さん(45)=和田(入山)=が1日、正式に表明した。これで現職7人、新人5人の2人超過の選挙戦突入が確定的。ほかにうわさはなく、このまま本番を迎えそうだ。

 古山さんは以前から町政に関心を持っており、同世代の友人らと行政について話す機会も増える中で「こうしたらいいんじゃないだろうかということを、内輪で話していても何も変わらない。若い世代や住民と行政の架け橋となって提案していきたい」と出馬を決意した。

 自身の14年間の海外生活の経験を生かし、「少子化の中で、次世代の人材育成へ向けて、海外との交流など視野を広げられるような、塾のような取り組みを町営で実施することや、他府県から美浜町へ人が来てもらえる仕掛けとして、オリンピック種目であるロッククライミングの近畿で一番の施設を作ることなどを提案していきたい」と抱負を語った。

 新人の名乗りは、元看護師で無職の山﨑悦子氏(71)=三尾=、現職谷口昇氏(90)=吉原・5期=の弟で無職の武夫氏(73)=吉原=、大工の仲智也氏(41)=和田=、団体職員の松下太一氏(67)=和田=に次いで5人目。

 現職は、谷重幸氏(39)=浜ノ瀬・2期=、碓井啓介氏(64)=田井・2期=、北村龍二氏(53)=和田・2期=、龍神初美氏(58)=吉原・2期=、谷進介氏(64)=三尾・3期=、繁田拓治氏(74)=和田・3期=、鈴川基次氏(70)=三尾・7期=の7人。このまま2人超過の激戦になるとみられている。