センバツ出場決定の知らせにジャンプして喜ぶ智弁和歌山ナイン

 第95回記念選抜高校野球大会の選考委員会が27日にあり、県勢は一般選考で智弁和歌山(3年ぶり15回目)の出場が決まった。智弁和歌山の本紙エリア(硬式チーム出身者含む)4選手も、甲子園切符に笑顔があふれ、夢舞台での活躍、チームの勝利に向けて早くも闘志。組み合わせ抽選会は3月10日、大会は18日開幕。一般選考33校、21世紀枠3校の36校が熱戦を繰り広げる。

 和歌山市冬野の智弁和歌山では午後4時すぎ、選抜出場決定のインターネット中継を見た宮口祐司校長が室内練習場に姿を見せ、ナインに報告、激励。選手たちはガッツポーズでジャンプ、帽子を飛ばして喜びをかみしめた。

 本紙エリアメンバーは昨秋、県予選から近畿大会までベンチ入りしている濵口凌輔(2年・松洋中・日高ボーイズ/マリナーズOB)、花田悠月(1年・吉備中・紀州由良リトルシニアOB)、川口晴久(同・同・同)の3選手と長濵心夢選手(同・由良中・同)。それぞれ大舞台での活躍が期待されている。

 濵口選手は近畿大会で5番・左翼で大暴れ。1回戦で2安打、準々決勝ではソロ本塁打など2安打2打点の活躍で、4強入りに貢献した。夏は投手だったが、秋から打者に転向。左右に打ち分けるバットコントロールが持ち味で、「甲子園でもいい打撃を見せたい。レギュラーとして日本一に貢献できるように頑張る」とこぶしを握った。

 花田選手は近畿大会に三塁手として先発や途中で出場。思いきりのいい打撃が光り、「全員で日本一へ、ここからがスタート。思い切りのよさを発揮し、甲子園で一発を放ちたい」と力強く抱負を語った。捕手の川口選手は「選んでいただくことができ、率直に光栄でうれしい。日本一を目指して頑張ります」。内野手の長濵選手も「持ち味は誰にも負けない気持ちの強さ。チームが勝つために任された仕事を頑張りたい」と意気込みを示した。