新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、インフルエンザの患者数も急増している。厚生労働省の発表によると、和歌山県内で今月8日までの1週間に定点調査の対象となっている医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は前の週の0・65から一気に増えて4・29に。今シーズン初めて、目安とされる「1」を超えて流行期に入った。
コロナに入ってから流行していなかったインフルエンザだが、ここにきて感染が拡大してきた。理由としてはここ数年感染した人が少なく抗体がない人が多いことや、コロナの感染対策が緩み、会食などの機会が増えたことなどが考えられている。
コロナについては第8波のピークは越えたとみられているが、依然として全国では毎日多くの新規感染者が出ている状態だ。そんな中、テレビではコロナとインフルエンザに同時にかかった男性がインタビューを受けていた。以前にコロナに感染した経験のある男性だったが、その時より格段に辛かったと話しており、目が覚めるのが辛く、トイレに行くにも一苦労だったという。筆者も昨年、コロナにかかり39度台の熱が2、3日続いたが、それ以上の辛さかと思うと、気が滅入ってくる。
もちろんそれでも軽症なので、重症化すれば比べものにならないだろうが、海外のデータによると同時感染はコロナのみに比べて重症化リスクも約4倍になるというので、重症化しないためにも同時感染は避けたいところだ。
やはり感染リスクがある場所でのマスク着用や消毒は今後も必要だが、コロナの終息の突破口となるべく効果的な特効薬が一刻も早く普及することを願いたい。(城)