マジか…。個人的には今年、この驚きと疑問、怒り、悲しみ、唖然、呆然の言葉がダントツの流行語大賞となった。ロシアのウクライナ侵略、安倍元首相の銃撃、死亡を重大ニュースの上位に挙げる人が多いのでは。
和歌山県内では県議会によるIR計画案の否決、知事選の候補者擁立、推薦をめぐる自民党県連内の意見の対立が凄まじく、あらためて敵意と欲望、嫉妬が渦巻く議会の闘争の現実を見た気がして、自分も周囲も「マジか…」を連発していた。
大きな驚きは予期せぬ結果や青天の霹靂などその表現はいろいろあれど、新聞のニュースとしてはこの衝撃こそが最大の旨味であり、言い換えればなんの不思議もない当たり前の話は面白くなく、新聞は売れず、テレビは視聴率が上がらない。
毎朝、編集部のミーティングで各記者のその日の取材、出稿予定の確認から一日が始まる。季節ごとに各地で美しい花が咲くように、同じ日に同じ話、写真が重なることも少なくないが、これでは記事とは無関係の大多数の読者は「読むとこ(記事)ないやん」となる。
吹けば飛ぶような弱小新聞にとって、地域の方の協力、支えは不可欠ではある。しかし、その情けに甘えるあまり、記者の主体的な判断、フットワークが鈍ってはいないか。厳しいご批判も覚悟のうえ、原点に立ち返り、変革すべき状況にある。
大相撲の力士ではないが、一日一番、一本の記事にかける努力の積み重ねが記者の力となり、新聞の質の向上につながる。創刊95年の節目を迎える新年も、日々、読者の側を向いて、「マジか…」を追い求めていきたい。
さて、激動の2022年も番数取り進みましたるところ、日高新報は本日をもって、千秋楽にござります。(静)


