阿部投手のピッチング指導

 日高川町体育協会は24日、南山スポーツ公園野球場でトップアスリートから学ぶ野球教室を開き、子どもたちがプロ野球の現役選手やコーチの指導を受けた。

 「トップアスリートから学ぼう」と題し、体育協会が毎年開いているスポーツ教室で、これまでバレーボールや陸上競技、テニスなど一流選手らを招待し、子どもたちが直接指導を受けてきた。新型コロナの影響で3年ぶりとなった今年は、「野球教室に日本一の選手がやってくる」として、プロ野球で今年、2年連続のリーグ優勝を果たし26年ぶりに日本一に輝いたオリックス・バファローズから、今季44試合に登板し、防御率は0・61とチームトップを誇る阿部翔太投手(30)、昨年度は打撃、今年度は外野守備・走塁コーチを担当した松井佑介コーチ(35)、今年導入された現役ドラフトで来年は千葉ロッテマリーンズでプレーすることが決まった内野手の大下誠一郎選手(25)の3人が来町した。

 日高川町内を中心に、8チームから約70人の小中学生が参加。講師と一緒に準備運動を行ったあと、子どもたちは年齢別に3つのグループに分かれ、阿部投手から投球、大下選手から打撃、松井コーチから守備の指導を受けた。

 投球や打撃練習では、両選手が子どもたちのフォームをチェックし、一人ひとりに声をかけ、自分のフォームを見せるなどしてアドバイス。松井コーチはゴロやフライを捕るときに効率的な足の動かし方や体の向きなどを丁寧に指導していた。

 後半は阿部投手が硬球のピッチングを披露。変化球なども見せ、打席付近で見学した子どもたちはその迫力に大興奮。大下選手が投手になって子どもたちが打ったり、普段打席に立たない阿部投手と松井コーチが打者になって、各チームのエースが投げる球を打ったりした講師対子どもたちの対決で盛り上がった。

 川辺西ビクトリーズの玉置優雅君(6年)は「プロの選手やコーチに教えてもらって楽しかった。フライの捕り方など分かりやすく教わったので、試合に生かしていきたい」と話していた。