参議院議員和歌山選挙区選出の自民党現職鶴保庸介氏(55)が、来年4月に予定されている衆議院和歌山1区の補欠選挙に出馬する話が急浮上している。鶴保氏本人が立候補の意向を示しており、党が公認候補として調整に入ったという一部報道もあるが、複数の党県連関係者によると、鶴保氏を推す声がある一方で、比例近畿ブロック選出の前衆議院議員門博文氏との調整が必要という慎重論もある。
衆議院1区の補欠選挙は、前衆議院議員の岸本周平氏が知事選立候補のため辞職したことに伴い実施される。候補者については以前から鶴保氏やくら替えを目指す世耕弘成参議院議員らの名前が上がっていたが、具体的な動きが出てきたのは初めて。鶴保氏の和歌山事務所は「何かあれば本人の口からあらためて発表させていただきます」と話すにとどめているが、関係筋では「本人が出馬したいということを周りにも伝えている」との声もある。
自民党では世耕氏に1区への出馬の意向を聞いたが、世耕氏は固辞。門氏は2021年の衆議院選挙和歌山1区に出馬して岸本氏に敗れ、重複立候補していた近畿比例ブロックでの復活当選もなかったが、本人は再起に意欲をみせている。また、鶴保氏が衆院選に出馬した場合の参院和歌山選挙区の後任についてすでに筋書きがあるとみる関係者もいる。
鶴保氏は東京大学法学部卒業。国会議員の秘書を経て1998年の参議院議員和歌山県選挙区で初当選。国土交通省副大臣や内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策、クールジャパン戦略など)を歴任。昨年7月の参院選で5選を決めた。


