師走も気付けばあと半分。ホームセンターやスーパーに行くと、鏡餅やしめ縄、お年玉のポチ袋など、お正月を迎えるためのモノがずらりと並ぶようになった。齢を重ねるごとに年末は日々があっという間に過ぎていく。子どもの頃に比べると年末の記憶が薄くなりがちだ。だからこそ、せわしなく過ごす一日の中で経験したこと、感じたこと、考えたことを大切にして過ごしていきたい。

 お笑いが好きでよく見るが、毎年この時期に放送される「M―1グランプリ」は見ることを欠かさない。単純に番組が好きだからということもあるが、M―1を見ることでその年の年末の記憶をインプットすることができるからという理由もある。「この年はこのコンビが優勝したな」とか、「あのコンビが優勝した年はこんなことがあったな」など、M―1とともにその年の印象を色づけていくような感じだ。昨年は最年長50歳と43歳のコンビ、「錦鯉」が優勝し、「変なプライドを持たず、腐らずに続けていくことの大切さ」を学んだ年末となった。それもあってか、いろいろあった今年もなんとか乗り切ることができそう。

 今年は過去の決勝経験者が多く敗退してしまうなど波乱もあった。7261組が出場し、決勝に勝ち残った9組。披露する漫才のたった4分間に、それぞれの想い、大げさかもしれないがその人の「人生」が詰め込まれている。今年はどんなドラマを見せてくれ、どんな年末にしてくれるのだろうか。大会を支える裏方や映像を作るスタッフ、視聴者が一体となる年末の風物詩。せわしなく回る年末に、楽しみを与えてくれる。これがなければ年は越せません。 (鞘)