13日の日曜日、和歌山紀中サイクルフェスタ実行委員会が主催する自転車イベント、和歌山紀中サイクルフェスタHUB22が開かれた。県内外から約400人が参加し、当日は各地で数十人規模の自転車の集団が走っていたため、驚いた人もいただろう。有志や各市町が協力し、初開催となるイベントで、本紙でも取材のほか、各ポイントでの写真撮影で参加した。

 コースは御坊市の日高港湾を出発し、稲原、印南のかえる橋、フルーツライン、日高川町の道成寺前、日高町の海岸線、美浜町の煙樹ケ浜、御坊市の寺内町などを通って日高港湾にゴールする、全長80㌔。日高地方の自然や雰囲気ある寺内町など、地域の魅力を感じられるコースとなっている。

 当日はあいにくの雨。スタート時はポタポタと降り始め、途中は本降りになる場面もあった。筆者は印南町のかえる橋付近と美浜町の煙樹ケ浜で写真撮影したが、印象的だったのは通っていく参加者が笑顔で手を振ってくれること。煙樹ケ浜では土砂降りの中で撮影していたが、前を通るたびに手を降ったり「グーポーズ」をしたりと笑顔で応じてくれた。

 雨の中の開催となり、全身ずぶ濡れで体も冷え、景色も十分に楽しめなかったと思っていたが、イベント後のSNSの反応は違った。「霧が幻想的だった」や「雨ライド楽しんだ」などポジティブな声が多かった。同時に各ポイントで配られた地域の特産品や日高地方の自然など、たくさんの写真が紹介されていることも印象的だった。SNSを通じ、参加者だけでなくそのフォロワーらにも日高の魅力がPRできていることを感じた。今後も継続的に開催されるイベントに発展していくことを期待したい。(城)