箱詰めされた真っ赤なミニトマト

 JA紀州特産、ミニトマトの出荷が印南町などでスタートした。 JA紀州では、印南町を中心に、糖度や味わいにこだわり、厳しい栽培基準を設けてミニトマト作りに取り組んでおり、平均糖度8・0度以上の優糖星(ゆうとうせい)と、平均糖度8・5度以上で房どりする赤糖房(あかとんぼ)を商標登録して販売している。

 優糖星は先月30日から、赤糖房は今月10日から出荷が始まり、荷受けを行っている印南のJAフレッシュマート特産品直売所には、生産者が箱詰めした商品が続々と運び込まれている。JA担当者によると、今年は天候に恵まれ、台風等の被害もなく順調に生育。秋口の昼夜の寒暖差で糖度もしっかり、真っ赤に色づいたミニトマトが収穫されている。

 JAみなべいなみミニトマト部会では97人が生産。月に一度、園地回りをするなど栽培管理を徹底し、土づくりにもこだわり高品質を維持。前シーズンは、元SMAPの中居正広さんがラジオで優糖星を絶賛したことから注目を集め、直売のネット販売で注文が急増したこともあり、今季の売れ行きにも期待がかかる。出荷は来年5月ごろをピークに6月末まで関東、中京、関西の市場に出荷される。

 地元では、フレッシュマートとみなべ町のほんまもんふるさと産地直売所で販売されており、「甘くておいしいミニトマトをぜひ味わってください」とPRしている。