4年に一度のサッカーワールドカップが20日(日本時間21日)にカタールで開幕する。32カ国の代表が出場し、世界最強の座を目指して戦いを繰り広げる。日本は1次リーグでグループEに入り、ドイツ、コスタリカ、スペインと対戦する。特にドイツは優勝4回を誇り、スペインも優勝経験のある強豪。コスタリカも8強入りした経験があり、決して侮ることができない。まさに「死のグループ」といえる。

 日本の過去の成績はというと、予選リーグを突破した経験はあるが、決勝トーナメントでは1回戦で全て敗退。しかし、今回のメンバーをみると、ヨーロッパのトップリーグで活躍する選手がずらり。そう簡単に負けるとは思いたくないのだが、前評判では「日本は1次リーグの突破は難しい」という予想が圧倒的だ。

 インターネットの記事では元日本代表監督を務めたイタリア人のザッケローニ氏が今大会に言及。リップサービスもあるのかもしれないが、日本の予選リーグの突破について「難しいと思わない」と語っていた。日本人選手が持っているスピードや耐久力の強さを挙げ、今まで決勝トーナメントで勝つことができなかったのはテクニカルや能力ではなく、メンタルの面だと指摘。「『結果は出せなくても強豪相手にいいプレーをすることに意義がある』などときれいごとを考えず、本気で勝ちにいくことが重要。ドイツやスペインを過剰に恐れるな」と忠告していた。

 ドイツ戦は23日、コスタリカ戦は27日、スペイン戦は12月2日。前評判を覆し、ザッケローニの言葉を証明してもらいたい。勝利への強い意思を持ったサムライの魂に期待したい。    (雄)