優勝した和歌山南陵男子メンバー

 第75回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ2022)の県予選会を兼ねた第59回県高校バスケットボール秋季選手権大会が2日から6日まで、和歌山市の県立体育館などで開かれ、男子の部で創部3年目の和歌山南陵が2連覇を飾った。集大成の戦いとなる1期生の3年生を中心に攻守で圧倒。12月23日から東京体育館をメイン会場に開催されるウインターカップに県代表として2年連続2回目の出場を果たす。

 男子33チーム、女子22チームがトーナメントで熱戦を展開。男女各優勝チームが全国大会に出場する。

 男子の南陵は初戦の3回戦で新翔を139―39、準々決勝で近大附属を92―49、準決勝で和歌山北を140―63で下し、決勝は和歌山工に104―55で快勝。エリアを守るゾーンディフェンスと激しいマンツーマンのディフェンスから、攻守の切り替えを早く速い展開のオフェンスで圧倒した。決勝は猪口、加藤、黒川、柳沢、イドリスが先発し、ナイジェリアからの留学生で身長203㌢のイドリスが豪快なダンクを含めて得点やリバウンドを量産。序盤から加藤が鮮やかな3点シュートを沈め、柳沢が1対1から高い得点能力を発揮すると、大量リードを奪い、最後まで相手を寄せ付けなかった。

 猪口、加藤、柳沢、イドリスの各選手はベスト5に選ばれた。昨年、今年のインターハイを含めて4度目の全国出場を決め、加藤真央主将(3年)は「一から作り上げてきた自分たちのバスケ、3年間やってきたことを出し切り、自信をもってやれば全国でも通じるはず」と闘志。和中裕輔監督も「日本一が目標。チャンスを生かせるよう、本番へ準備していきたい」と話していた。

 和歌山南陵男子のメンバーは次の皆さん。
 和中裕輔(監督)、牧野日奈(コーチ)、中谷典子(マネジャー)、加藤真央、柳沢隼士、アデツツ・デイビッド・アラバ、猪口富椰ン、佐伯和司、中峰十座、髙澤太輝、二木亜琉、松本和也、アリュウ・イドリス・アブバカ、黒川翔斗、有田十把、正田匠、木下駿、二宮有志